「ゴーン・ガール」絶対に丸腰では生きていけない現代社会 | SAKURA BLOOM TOUR
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「ゴーン・ガール」絶対に丸腰では生きていけない現代社会

2時間半「結婚はっ!人生のっ!墓場っ!!」とゲキ詰めされているような映画でした…。
元旦の映画の日に観る映画じゃなかったw かといってつまらないというわけでは全くなく。
「ニンフォマニアック」のように、観る人によって全く違った感想を得られそうな作品おもしろい。

「美しい妻の失踪」という事件が暴く現代の病巣。
毒親、アダルトチルドレン、マスゴミと振り回される人々、依存症、無能な警察、田舎の日常の閉塞感。
アメリカのみならず、世界のどこにでもあるクソみたいな光景を、フィンチャーならではのスタイリッシュな映像で描いております。
エイミー役のロザムンド・パイクは結構な怪演だと思いました。そら賞取りまくりますわ。
アメリカ女性の最大公約数な好きな男を演じたベン・アフレックも生々しかった。ふたりの顔面面積の差が激しすぎて合成みたいになってたけど。
以下ネタバレを含む。
自分の思うようにならないだんなや元彼許せない。でも思い通りになるキモオタはノーサンキュー。
ぐう畜だけど、そういうところは多かれ少なかれ誰しもが持ってるという現実。

ありのままの自分を出していれば、誰にも相手にされない。だからあんなに嫌ってた「完璧なエイミー」をトレースする。「完璧なエイミー」にふさわしい相手に愛されることを望む。

「ハッピーマニア」で、シゲタが元彼としばし同棲する話。「一緒にいて居心地いいけど、あたしじゃない。彼が求めるあたしを演じてしまう」ってエピソードがあったけど。シゲタはそれで元彼の元を離れるんですが、エイミーは「ありのままの私」だと不利益を被ってしまうことを察知して、「完璧なエイミー」に戻ることを選んだ。
(あくまでも自分的な)折り合い地点で手を打つことにした。

そのために殺される元同級生が一番不憫ではありましたが、誰かを「真綿で絞めて思い通りにしよう(あたかも自主的にその選択をした、と思わせるような遠隔操作!)」とするタチの悪いマウンティング本能ゆえと思うとあまり同情できんよな…むしろ何十年も一途に思い続けていた女性とまぐわってる最中に腹上死なんてご褒美か。
主人公の双子の妹だけが、この映画で唯一同情できる存在。ちゅうか、金捲き上げたDQN姉ちゃんもこの妹も、エイミーのことをあまりよく思ってなかったのがリアル感。「いい人、素晴らしい人って皆言うてるけど、実な嫌な女でしょ?」って見抜いてるのあるある。
「女性であるメリットを最大限に利用して、相手を追いつめて行くやりかた。三宅雪子議員やセクハラ号泣してた東京都議の女性議員に通じるもんがあるなー」と私も観てて思いましたものw

マスコミが旦那を悪いやつ!って決めつけて「ほらこうでしょ!やっぱりひどいわねー」なんて展開、去年マスコミに振り回されたセレサポとしては苦笑せざるを得ないよね…。
フォルランがウルグアイのメディアでセレッソを批判したとき。新井場引退やむなしの話がでたとき。どれだけ「セレッソひどい!チャラチャラしたユース勢クソ!」と叩かれたものか。
真相わかんないのに、やあ軽々しく叩ける人の多いこと。

エイミーが、あんなに嫌っていた「完璧なエイミー(親によって修正された自分)」に戻ることを決めたこと。
この社会では「いかに自分を価値あるものに見せること」が肝要なんだな…と思い知らされた。
化粧っ気なく釣り人みたいな格好してると、その程度と見下されるから、いくら楽でもそれを捨てたこと。
世の中の「カワイイ」が、実は巧妙に作られたものであるという事実から、皆そういうことに自覚的なんだろうな。
カワイイを作れない者は学歴や仕事や人脈、あるいはSNSで気の利いたことを提示してリツイートされて「価値ある私像」をいかにアピールするか。
いかに人に覚えてもらいやすい「自分に都合いいアイコン」を用意できるか。

それでも不安なら「自分より劣った他者」との比較。
私のほうがかわいい、頭いい、友達多い、恋愛経験豊富…マウンティングの材料はいくらでもあるから。
比較ツールもいろいろあるから。

この映画観て、年末年始に思ったことを振り返って、いかに自分が丸腰で生きてきたことを痛感しました。
もっと盛って、「価値ある自分」をアピールすることに執心していれば、嫌な思いを覚えることは少しは減ったのだろうか。
ここから盛り返すには、上述の人たち以上にアピールすることに意識的にならないとなんだけど、そんなことをするために生きていくのか…とか考えると正直死にたくなるな。
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